虫歯

虫歯とは?初期症状の見分け方と予防方法を紹介!

虫歯の痛みに耐えきれず、歯科医院を訪れる方がよくいます。しかし、虫歯を早期に発見し治療すれば、ほとんどの痛みは避けられます。なるべく虫歯に早く気付き、対処することが肝心です。この記事では、虫歯の初期のサインや、日常でできる予防策に焦点を当てています。健康な歯を保つための知識を身につけましょう。

虫歯とは

虫歯はミュータンス菌などのいわゆる虫歯菌が原因で、歯がだんだんと溶かされてしまう病気です。最終的に歯の内部まで侵食されてしまうことによって、激痛に悩まされるようになります。

虫歯になるメカニズム

虫歯は原因菌が口の中にある糖質などによって増殖し、プラークを形成するのがスタート地点です。プラークの中で原因菌がさらに増えて、酸を大量に放出するようになり、歯をだんだんと溶かしてしまいます。歯の表面を覆っているエナメル質がまず溶解し、下層にある象牙質も溶かして歯髄にまで到達します。このようにして歯がだんだんとなくなっていってしまうのが虫歯です。

虫歯の痛みの原因

歯の表面を覆っているエナメル質が溶けても特に痛いわけではありません。だんだんと虫歯が進行して奥深くまで入り込み、歯髄に至ると神経が刺激されてズキズキと常に痛むようになります。象牙質が侵食された頃から、噛むと痛いという症状が出るのが一般的です。神経を覆っている象牙質とエナメル質が十分に残っているうちに虫歯を治療すれば痛くならずに済みます。

虫歯が痛くならないうちに見分ける方法

虫歯は、進行がかなり進んでから痛みを感じることが多いです。痛みが出た段階で治療すると、歯の重要な部分が損傷しているため、治療が大がかりになることがあります。痛いという自覚がないうちに虫歯かどうかを判断するポイントを知っておきましょう。

歯が茶色く変色してきた

白かった歯が茶色くなってきた場合には、エナメル質が薄くなっている可能性が高いと考えられます。コーヒーなどによる着色の影響を受けている場合もありますが、虫歯の兆候として考えた方が良いでしょう。

歯と歯茎の境目が白い

歯磨きをする前に歯と歯茎の境目を見て、白いものがあるという感じがあったら虫歯の初期症状です。エナメル質が溶けて境目のところに溜まっている状況なので、この時点で治療を始めるのが理想的です。

歯の溝の部分が黒い

歯を見たときに溝の部分が黒くなっていたら虫歯の可能性が高いです。危険信号と考えましょう。前歯に比べると奥歯の方が見分けやすく、黒くなっていると象牙質付近まで進行しているリスクがあります。前歯でも歯の付け根の辺りが黒くなることがあるのでよく見てみましょう。

デンタルフロスに抵抗感がある

デンタルフロスを使用して歯間ケアをしている人は、いつも同じ場所で抵抗を感じたら注意です。いつも同じところでデンタルフロスが切れてしまうというときには、その部分が虫歯になって侵食され、ギザギザになっている可能性が高いと考えられます。

冷たいもの・熱いもの・甘いものがしみる

虫歯が進行すると、歯が外部の刺激に敏感になります。冷たいものがしみるのは一般的な症状ですが、熱いものや甘いものにも反応することがあります。神経が過敏になっている場合も、同様の症状が現れることがありますが、虫歯の可能性も高いため、早めに歯科医院での診察を受けることをおすすめします。

虫歯の予防方法

虫歯の予防には3つの対策をおこなうことが大切です。ここでは虫歯にならないようにするために重要な対策を紹介します。

ブラッシング

虫歯予防として最も大切なのは日々のブラッシングです。寝る前には必ずブラッシングする習慣を作りましょう。また、フッ素入りの歯磨き粉を使用してコーティングすると歯を守れます。毎食後に歯磨きをするのが理想的ですが、少なくとも寝る前には歯を磨いてきれいにすることが大切です。

デンタルフロス・歯間ブラシの使用

虫歯は歯と歯の間から起こることがよくあります。歯ブラシで磨いただけでは歯の表面しかきれいにならないので、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯の間まできれいにしましょう。ブラッシングとセットでおこなう習慣を作るのがおすすめです。

歯科クリニックのメンテナンス

ブラッシングやデンタルフロスによるセルフケアでは、磨き残しがあってプラークが形成されてしまうことがあります。プラークを放置していると歯石になってしまいます。歯石は固着するため、歯ブラシなどを使って取り除くのが困難です。予防歯科のメンテナンスを定期的に受けてきれいにすると虫歯知らずの歯を保てます。

まとめ

虫歯は痛くならないうちに治療しましょう。まずは予防するところから始めて、歯を守っていくことが大切です。失われた歯は元に戻ることはありません。セルフケアに加えて、歯科クリニックでメンテナンスをして歯の健康を守っていきましょう。

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