歯周病や口臭の対策として、歯石取りをした方が良いということがよく知られるようになりました。歯石が気になったときには、歯医者に歯石取りだけお願いしてもいいものか疑問い思っていませんか。歯石取りだけ歯医者に依頼するとどのくらいの費用がかかるのか、保険を使えるのかが気になる人も多いでしょう。この記事では歯石取りだけするときに歯医者でかかる費用や時間について解説します。
目次
歯医者で歯石取りだけ依頼する2つの方法
歯医者で歯石取りだけ依頼する方法は2通りあります。依頼の仕方によって保険適用になるか自由診療になるかが違うので注意しましょう。
【保険適用】初診の診療を受けて治療
歯医者で初診の診療を受け、歯の不具合の治療の一環として歯石取りをしてもらうと保険適用になります。一般的に歯石取りが保険適用になるのは歯周病の治療です。歯周病の治療や予防をするためには歯石を除去し、歯茎の健康を守ることが必要だからです。保険適用で歯石取りなどの治療をするときには、検査をして根拠を明確にし、診断してから進めます。
【自由診療】歯石取りだけを依頼する
歯医者で検査なしに歯石取りを依頼する場合、自由診療になるのが一般的です。保険適用のためには必要な検査結果に基づく診断が必須ですが、検査を受けずに歯石取りだけを希望すると、この条件を満たせないためです。自由診療で構わないのであれば、歯医者に直接歯石除去を依頼することに問題はありません。
歯医者で歯石取りだけするときの費用
歯医者で歯石取りだけをしてもらいたいときに、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。保険診療と自由診療の場合に分けて費用相場を簡単に紹介します。
保険適用の治療を受ける場合
歯石取りだけを目的として歯医者で保険診療を受けるときには、3割負担で3,000~4,000円くらいが相場です。初診料に加えて歯周ポケットの検査などをした上で、歯石取りをすることになります。初診料だけでも3割負担で792円がかかるので、諸検査の費用を含めると3,000円以上はかかります。
自由診療のPMTCを受ける場合
自由診療で歯石取りを受けるときにはPMTCを依頼するのが一般的です。PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯医者による専門的な歯のクリーニングのことです。PMTCを自由診療で受けるときには5,000円~20,000円が費用相場になっています。歯や口腔内の状態によってクリーニングにかかる時間が違うので費用が変わります。定期的に歯石取りをしていれば5,000円程度で済むのが一般的です。
歯石取りだけするのにかかる時間・通院回数
歯石取りだけの場合には、30分~90分で治療が終了します。ただ、一度で歯石をすべて取り切れるとは限りません。歯石の状態によって数回に分けて治療をすることもよくあります。典型的なのは上顎と下顎の2回に分ける方法です。表面と裏面も分けて、合計4回にする場合もあります。保険診療の場合には1回の治療に使える時間が限られているため、通院回数は多くなりがちです。歯医者によって1回の通院で問診なども含めて30分と設定し、1回~6回の通院で歯石取りをすることもあります。
歯医者に歯石取りに行くと良い頻度
歯医者での歯石取りは、歯周病や口臭の予防に効果的です。しかし、一度の歯石除去だけでは、時間が経つと再び歯石が形成されやすいのが現実です。そのため、定期的に歯石取りを依頼し、歯や歯茎の健康を維持することが重要です。定期的なケアにより、口腔内の健康を長期にわたって保つことができます。
歯医者に歯石取りをしてもらう頻度は2ヶ月~6ヶ月に1回が目安です。2ヶ月から3ヶ月くらいに一度は通院して定期検診をしてもらうと良好な健康状態を保てます。虫歯や歯周病のリスクが発見されたときにも早期治療ができるので、定期的な通院を心がけましょう。
保険診療で歯石取りをする場合には、定期的に通院していると診療費を抑えられるメリットもあります。初診料は初回だけかかる費用で、その後は再診料で済むからです。思い立ったときに歯石取りを依頼するよりも、定期的に診察を受けた方が費用負担は軽くなるでしょう。
まとめ
歯医者で歯石取りを依頼する際、検査を行わないと保険適用外になり、費用は高くなります。検査を受ける場合、初診料を含めて約3,000円から4,000円で歯石取りが可能です。一方、自由診療で歯石取りだけを依頼すると、歯石の量や歯の状態によっては5,000円から20,000円程度かかることもあります。そのため、歯石取りのみを希望する場合でも検査を受けることがおすすめです。定期的に歯石取りを行うと、治療費や治療時間を抑えることができます。歯石取りを検討している場合は、歯医者に相談し、最適な方法を選ぶと良いでしょう。