コラム

歯医者に行くと終わりが見えないのはなぜ?不安をなくすために知っておきたいこと

歯医者に行くと「次はいつにしますか?」と聞かれて、延々と通院し続けることになるのが嫌になっていませんか。歯医者で治療を始めると通い続けないといけないことが原因でなかなか来院できない方もいます。歯医者の治療は終わりが見えないというイメージが生まれてしまうのには理由があります。この記事では歯医者に行く不安をなくすために知っておきたいポイントを説明します。

歯医者で治療の終わりが見えない不安が生まれる原因

歯医者に行くと治療の終わりが見えないという不安が出てくるのは、主に2つの原因があります。

1日で治療が完結しない

虫歯が痛くて治療を受けたいといったときには、診療を受けたその日に治療を完結させて欲しいと思うでしょう。しかし、「今日の治療はここまで」という感じで「また来週以降に治療を進めましょう」という話になります。数回の通院を経てようやく虫歯の治療が終わるというのが一般的です。何回通院すれば治療が完了するのかを説明しない歯医者もいるので、終わりが見えない不安が募ります。

次々に新しい治療の提案がある

歯医者によっては、治療を受けているときに次々に新しい提案をされることもよくあります。痛かった虫歯の治療が終わるタイミングで、他の歯に虫歯になりそうな様子があるという話をするのが典型的です。「月に1回の観察をしましょう」と提案されると、なかなか断れません。いつまで歯医者に通い続けなければならないのかという不安が出てきます。

歯医者で説明を受ける重要性

歯医者へ通院を始めると、終わりが見えないと思うくらいに長くなることもあるのは確かです。説明なしに治療を進めてしまうと不安が大きくなってしまいます。歯医者で治療を受けるときには初診の検査を受けた時点で、治療の全体スケジュールを説明してもらうとよいでしょう。特に説明なく「次回から治療を始めましょう」と言われたときには、質問をして詳細なスケジュールの説明を受けることをおすすめします。長いと思ったときには、歯医者に治療期間を短くしたいと伝えて調整をすることもできます。

歯医者の通院期間が長くなる理由

歯医者の通院期間が長くなるのは3つの理由があります。通院するクリニックによっては歯科材料の製作に時間がかかる、混み合っていて予約が取れない、診療時間が限られていて都合が合わない、といった理由で治療が長くなることもあります。しかし、どの歯医者に通ったとしても、以下の3つの理由によって治療期間が長くなりがちです。

保険診療のルールを守らないと保険を適用できないから

保険適用で治療を受けるためには、厚生労働省によって定められている保険診療のルールに則って治療をしなければなりません。例えば3時間かければ1日で終わりにできる虫歯治療があったとします。しかし、保険診療では1日の治療にかけられる時間に制限が設けられているため、治療時間を複数回に分けなければなりません。治療の進め方も決まっていて段階的に進める必要があります。保険適用外の自由診療にすれば早く終わらせられる可能性がありますが、全額自己負担になるので注意が必要です。

全体のバランスを整える必要があるから

歯科治療では、全体のバランスを考えて丁寧に治療を進めていきます。虫歯が1本だけというのであればその歯に集中して治療すれば良いですが、隣の歯も虫歯になっている場合もあります。歯周病を併発していて治療が必要な状況になっていることもあるでしょう。このようなときに一度にまとめて治療すると、口腔環境全体のバランスが崩れるリスクがあります。1つずつ丁寧に治療を進めることで口腔の健康を守ることができます。

継続的なメンテナンスが必要だから

治療が終わっても通院を提案されることはよくあります。歯の健康を守るためには継続的に歯のメンテナンスをする必要があるため、歯医者としては定期的な通院をしてほしいからです。歯磨きなどのセルフケアで歯の健康を保てる部分は大きいですが、専門医でなければ歯石の除去はできません。磨き残しがあって虫歯ができてしまったら、早めに治療しないと歯を削る量も増えてしまいます。継続的なメンテナンスは、歯の健康を守るための歯医者としての提案です。断ることもできるので不安に思わないようにしましょう。

まとめ

歯医者の治療は終わりが見えないという不安を持ちがちです。本来は歯医者が患者にきちんとスケジュールを説明してから治療を始めて、終わりがわかるようにすべきでしょう。実際には説明なしに治療を継続することがよくあるので、初診の時点で説明してもらうことが大切です。保険診療では一日でできる治療の内容が限られている面もあるので、どうしてもすぐに治療を終わらせたいときは自由診療も検討してみましょう。

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