コラム

口の中のネバネバの原因は?放置するとどうなる?

朝起きたときや1日の終わりに、口の中がネバネバと感じることはありませんか?この不快な感覚にはさまざまな原因があります。例えば、唾液の分泌不足や食生活、口腔衛生の問題などが考えられます。

本記事では、口の中のネバネバの原因について詳しく解説し、放置するとどのような影響があるのかについても紹介します。

口の中がネバネバする原因

口の中がネバネバする原因は多岐にわたります。以下に、具体的な原因を詳しく解説します。

ドライマウス

ドライマウス、または口腔乾燥症は、唾液の分泌が減少することによって引き起こされます。唾液が不足すると、口の中が乾燥してネバネバします。ドライマウスは加齢のほか、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬などの副作用としてもよく見られます。

細菌の繁殖

口腔内の細菌が増殖することで、ネバネバが生じることがあります。これは、食べ物の残りかすやプラークが原因で、細菌が繁殖しやすい環境が作られるためです。特に、夜間に口腔内の清掃を怠ると、朝起きたときにネバネバした感覚を感じることが多いでしょう。

全身疾患

口の中がネバネバする症状は、全身疾患による症状の可能性があります。例えば糖尿病は、高血糖状態が続くことで唾液の分泌が減少し、口腔乾燥を引き起こします。また、腎臓病や肝臓病、甲状腺機能低下症なども唾液の分泌に影響を与え、口の中のネバネバを引き起こすことがあります。

ストレス

ストレスも口の中のネバネバ感に影響を与える要因です。ストレスが原因で唾液腺の働きが低下し、唾液の分泌量が減少することがあります。また、ストレスによって引き起こされる口呼吸や飲酒、喫煙の増加も口腔内の乾燥を助長します。

口の中がネバネバするのを放置するとどうなる?

口の中がネバネバする状態を放置すると、さまざまな問題が発生する可能性があります。以下に、具体的なリスクとその影響を詳しく解説します。

むし歯や歯周病のリスクが高まる

ネバネバした口腔環境は、細菌が繁殖しやすい状態です。唾液は口の中の自浄作用を持ち、細菌の増殖を抑える役割を果たしています。しかし、唾液の分泌が減少し、口がネバネバすると、この自浄作用が低下します。その結果、むし歯や歯周病のリスクが大幅に高まります。

口臭が強くなる

ネバネバした状態は、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSCs)の生成を促進します。口腔内の細菌が食べ物の残りかすや死んだ細胞を分解する際に、これらの化合物が生成されます。口の中が乾燥し、唾液が少ないと、これらの臭い成分が洗い流されず、口臭が強くなるのです。

不快感によってストレスが増す

口の中のネバネバ感は、持続的な不快感をもたらし、日常生活に影響を及ぼします。食事や会話、睡眠など、基本的な生活活動に支障をきたすことがあります。この不快感が続くと、イライラや集中力の低下を引き起こし、ストレスが増大します。

その結果、ますます口の中が乾燥してネバネバが強くなるという悪循環に陥りかねません。

口の中のネバネバを改善する方法

口の中のネバネバ感を改善するためには、原因に応じた適切な対策が必要です。以下に、具体的な方法を解説します。

むし歯や歯周病を治療する

むし歯や歯周病が原因で口の中がネバネバする場合、まずはこれらの問題を解消することが重要です。歯科医院を受診し、適切な治療を受けることで、口腔内の健康を取り戻すことができます。

日々の口腔ケアを徹底する

日常的な口腔ケアの徹底は、口の中のネバネバ感を防ぐために重要です。まず、食後に毎回、丁寧に歯を磨くことが基本です。特に、歯と歯茎の境目をしっかりと磨きましょう。

また、歯ブラシだけでは取りきれない歯と歯の間の汚れを除去するために、デンタルフロスを使用することも重要です。デンタルフロスを使うことで、細かな部分に残るプラークや食べかすをしっかりと取り除くことができ、口腔内を清潔に保ちやすくなります。

さらに、抗菌効果のあるマウスウォッシュを使用して口腔内の細菌を減少させると、なお良いでしょう。

ストレスを解消する

ストレスが原因で口の中がネバネバする場合、ストレスの管理と解消が必要です。リラクゼーション法を取り入れることで、ストレスを軽減できます。例えば、ヨガや瞑想、適度な運動が効果的です。

口の中がネバネバする場合は歯科検診を受けよう

口の中がネバネバする症状を感じたら、早めに歯科検診を受けることが重要です。むし歯や歯周病、口腔乾燥症などのサインである可能性があります。歯科医師は、口腔内の詳細な検査を行い、原因を特定して適切な治療を提案してくれます。また、プロフェッショナルクリーニングや歯石除去を行うことで、口腔内の健康を維持できるでしょう。

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