コラム

ブラッシング方法を基本から解説!歯を健康にする方法を覚えよう!

歯磨きをするときには、正しいブラッシング方法で歯と歯茎のケアをすることが大切です。歯医者に通ってクリーニングを受けると、ブラッシング方法を詳しく教えてくれる場合が多いですが、何となくスルーしてしまって覚えていない人もいるでしょう。この記事では歯と歯茎の健康を守るためのブラッシング方法について基本から解説します。

ブラッシング方法の基本

歯のブラッシングは、歯磨きを通して歯と歯茎の健康を増進することが目的です。歯科医院ではブラッシング方法の指導について診療報酬算定があります。国としても誰もが正しいブラッシング方法を身に付けて、セルフケアができる状況にすることを推進しています。ここではブラッシング方法の基本をまずは解説します。

虫歯予防・歯周病予防を考える

ブラッシングは、虫歯と歯周病の予防を考えておこなうことが大切です。虫歯は歯のケア、歯周病では歯茎のケアが必要になります。虫歯ケアのブラッシングだけをしても、歯周病になってしまうことがあります。虫歯も歯周病も予防できるように複数のブラッシング方法を組み合わせるのが重要です。

磨き残しをなくす

ブラッシングは口内の隅々まで磨き上げること必要です。ブラッシング方法の基本を身に付けたら、磨き残しをなくすように工夫をしましょう。例えば、「磨く順番を決める」ということはおすすめの方法です。左上の歯から始めて右上の歯に至り、右下の歯から左下の歯に向かうといった形で順番を決めると全体をくまなく磨けます。

正しい持ち方で磨く

歯ブラシは正しい持ち方で磨きましょう。ペングリップが最も小回りが利いて適度な力加減で磨けるとされています。やさしく鉛筆を持つようなイメージです。ブラッシングに力が入り過ぎると歯茎を傷めたり、歯ブラシの寿命が縮んだりしてしまいます。細かい動きができるペングリップは毛先をうまくコントロールできるので、磨き残しが起こりにくいのもメリットです。

マスターしたい2つのブラッシング方法

ブラッシング方法としてマスターしたい方法が2つあります。ここで紹介する他にも有用なブラッシング方法はありますが、まずはスクラビング法とバス法から覚えてセルフケアを進めましょう。

スクラビング法

スクラビング法は、虫歯予防に有効な歯の表面をきれいにするブラッシング方法です。スクラビング法では歯の面に対して垂直に歯ブラシの毛先を当てて、左右に動かして磨きます。小刻みに動かして磨くと歯垢をしっかりと取り除けます。歯の側面も上面も擦るようにして磨いてきれいにしましょう。スクラビング法では力を込めて磨く必要はありません。優しいタッチで細かく毛先を動かすことを意識するのが大切です。

バス法

バス法は歯周病予防に適している歯周ポケットのケアや、歯茎のトレーニングに用いるブラッシング方法です。歯と歯茎の境目にある歯周ポケットの入口部分に毛先を当ててブラッシングします。歯ブラシの角度は45度が目安です。バス法では力強くこするのではなく、弱い力で繰り返し磨くことが大切です。小刻みに振動を与えるようにして磨くことで、歯周ポケットの中にある歯垢も取り出すことができます。

ブラッシングの補助アイテム

ブラッシングをするときには補助アイテムがあると便利です。スクラビング法とバス法を組み合わせたとしても取り切れない歯垢や汚れがあります。正しいブラッシング方法と合わせて、以下のアイテムも使ってケアをしましょう。

部分ブラシ

部分ブラシは通常の歯ブラシよりもヘッドが小さい製品で、タフトブラシとも呼ばれています。歯並びが悪いと通常の歯ブラシでは磨きづらいところが多くなりがちです。部分ブラシで歯ブラシが届きにくい部分を磨いてきれいにしましょう。

デンタルフロス

デンタルフロスは、歯と歯の間の狭いスペースに残っている歯垢を落とすのに適している補助アイテムです。歯と歯の間に上からフロスを挿入して、上下左右に動かすと狭いところに入っている歯垢もきれいに落とせます。

歯間ブラシ

歯間ブラシは歯と歯の間で、特に歯茎に近い部分の汚れを取り除くのに使いやすいアイテムです。歯と歯の間に挿入して前後に動かすことで、歯に挟まった食べカスや歯垢を除去できます。歯間ブラシはデンタルフロスに比べると太いので、歯と歯がほぼ接触しているところまできれいにすることはできません。しかし、操作が簡単なので日常的な歯間ケアをするのに便利です。

まとめ

スクラビング法とバス法は、虫歯と歯周病を予防するための基本的なブラッシング方法です。毎日丁寧におこない、デンタルフロスや歯間ブラシも使用して磨き残しをなくすように心がけていれば、日常的なケアは十分にできます。それでも残ってしまった汚れは歯科クリニックで医師にクリーニングしてもらいましょう。1ヶ月~3ヶ月を目安にクリーニングをすると清潔な口腔環境を保つことができます。

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