コラム

歯医者の定期検診の頻度はどのくらいが目安?ケース別に解説

歯や歯茎の健康を保つには、歯医者で定期検診を受けるのがおすすめです。定期健診をして口腔内のケアをしていれば良いという話を聞いたことがあっても、どのくらいの頻度で歯医者に通ったら良いかがわからない人もいるでしょう。歯医者に提案された定期検診の頻度が適切なのかが疑問になることもあります。この記事では歯医者での定期検診について、どのくらいの頻度が良いかをケース別に解説します。

歯医者の定期検診に一定の頻度で通う人の割合

歯医者の定期検診に通う人は一昔前に比べて多くなりました。国立保健医療科学院による「歯科医院への定期受診の関連要因~ Web 調査による分析~」の報告では、歯科医院の定期検診に通っている人の割合は35.7%(男性31.5%、女性39.9%)になっています。3分の1以上の人が歯医者で定期検診を受けているということなので、歯や歯茎の健康についての意識が高まっていることがわかるでしょう。定期検診で歯医者に通う頻度はこのアンケート調査では以下のようになっています。

定期検診の頻度 割合

1年に1回程度 31%

半年に1回程度 36%

2~3ヶ月に1回程度 22%

1ヶ月に1回以上 11%

定期検診の頻度割合
1年に1回程度31%
半年に1回程度36%
2〜3ヶ月に1回程度22%
1ヶ月に1回以上11%

およそ1ヶ月~1年に1回の頻度で、歯医者の定期検診を受ければ良いことが示唆される結果です。ただ、どのくらいの頻度で通った方が良いかは人によって違います。

参考:https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/juq/jyukyu/docu22/docu22_14.pdf

【ケース別】歯医者の定期検診の適切な頻度

歯医者に通って定期検診を受ける適切な頻度は人によって違います。一般的には1ヶ月~6ヶ月が目安で、3ヶ月に1回くらいの頻度で検診を受けていれば安心です。ここではケース別に歯医者の定期検診を受ける頻度について詳しく解説します。

虫歯や歯周病のリスクが高い場合

歯医者で診察を受けたときに、虫歯や歯周病のリスクが高いけれど今すぐに治療するほどではないと言われる場合があります。このときには1ヶ月~3ヶ月を目安に定期検診を受けましょう。長い期間を空けてしまうと虫歯や歯周病が進行して、大きな治療をしなければならなくなるリスクがあるからです。病状によって必要な頻度に違いがあるので、歯医者の指示に従って定期検診を受けるのがおすすめです。

定期検診で歯医者に通い始めて間もない場合

初めて検診を受けて、これから定期検診を受けていきたいというケースでは、最初は2ヶ月~3ヶ月に1回を目安にしましょう。定期検診ではブラッシングの方法などの指導を受けます。歯の状態に合わせて適切なセルフケアの方法を学べるので、頻繁にクリニックに行って指導を受けるのがおすすめです。

口腔内の健康状態が安定している場合

定期検診を受けてセルフケアもできるようになり、口腔内の健康を保てているなら3ヶ月~6ヶ月が通院頻度の目安です。6ヶ月以上の間が空いてしまうと、口腔環境が大きく変わって虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。大変でなければ3ヶ月に1回は通院して検診を受けた方が安心です。

歯医者の定期検診の主な内容と費用

歯医者で定期検診を受けると歯、歯茎、顎の健康状態をチェックと基本的なメンテナンスをしてもらえます。保険適用で検診を受けられるので、3割負担の場合には3,000円~4,000円くらいの費用です。口腔内の健康状態として以下のような点を診察します。

・歯
・歯茎
・歯周ポケット
・顎の骨
・かみ合わせ
・詰め物や被せ物の状態

定期検診では検査をするだけでなく、歯や歯茎などのメンテナンスとして必要な処置をしてもらえます。口腔内の状況によって定期検診の当日におこなう処置は異なりますが、以下のようなケアを受けることが可能です。

・歯石除去
・プラーク除去
・クリーニング
・歯磨き指導
・フッ素塗布

スケーリングによる歯石の除去のように、歯医者でなければ難しいケアが含まれています。クリーニングでは研磨剤を使用して歯の表面を磨き、コーヒーやお茶、ワインなどによる着色を除去することも可能です。かみ合わせの状況によっては、定期検診を受けたときに歯科矯正の提案をされることもあります。歯医者で定期検診を受ける頻度が低いと、かみ合わせがずれてうまく噛めなくなってしまってから治療を始めることになりかねません。虫歯や歯周病だけでなく、矯正治療も早めに始めると負担が小さくなります。口腔内の健康状態に合わせて適切な定期検診を受け、不具合が見られたときにはすぐに治療を始めましょう。

まとめ

歯医者で定期検診を受ける頻度は3ヶ月くらいが目安です。虫歯や歯周病のリスクがあるときや、歯医者に通い始めて間もないときには1ヶ月か2ヶ月ごとに通った方が歯や歯茎の健康を守れるでしょう。口腔の健康状態が安定しているなら3ヶ月~6ヶ月に1回の頻度で定期検診を受けるのが目安です。歯や歯茎の健康状態によって適切な検診頻度は違うので、歯医者に聞いて決めるようにしましょう。

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